法政大学大学院 先端モーションシミュレータ技術研究所

2017年5月1日更新

研究代表者 デザイン工学部教授 田中 豊
主たる 研究分野 最新モーションコントロール技術に関する調査・研究・開発
研究概要  自動車や航空機、建設機械等に代表される人間と関わる移動体を生産する企業では、原材料費の高騰やコスト削減、新興市場の拡大やグローバル化、効率的な新製品開発競争に対応するため、開発期間の大幅な短縮が求められている。このためには、設計段階でシミュレーションなどにより試作を最小限にとどめたり、実際の試作製品の計測・検査・試験工程に革新的なモーションコントロール技術を適用し、高品位・高性能で付加価値の高い製品を短期間で開発し市場日投入する必要がある。例えば、自動車の試験システムをモーションシミュレータと人間および自動車の主要部品(エンジン)のハードウェアやソフトウェアを用いて構築すること(ハードウェア&ヒューマン・イン・ザ・ループ)により、新車の開発にあたり、運転者からの迅速なフィードバック、路上試験時間の大幅な短縮、設計段階の簡便な要素の変更と調整、試験の安全性の向上、高い信頼性と反復性などが期待され、人間と関わる乗り物の試験システムへの広範囲な研究展開にも大きな威力を発揮する。また建設機械等の作業用機械の油圧動力伝達システムに革新的な要素技術を導入することで、より高性能で高品位なシステムを実現することもできる。 こうした新製品の研究開発の計測・検査・試験工程には、各種試験機やフライトシミュレータ、ドライビングシミュレータに代表される最新のモーションコントロール技術や動力伝達技術が活用できる。試験装置やシミュレータのモーションコントロール技術や動力伝達技術の研究開発は、非常に広範囲の最先端技術分野を包含した総合システム化技術である。例えば航空機産業に含まれるフライトシミュレータをとりまく技術開発分野は、極めて広く、制御、画像、コンピュータグラフィックスから、アクチュエータ・機構、センサ・計測、新素材や人間工学的なインタフェース設計に至るまで、広い視野を持った学際的な研究開発の対象である。 また各種試験機やシミュレータ、作業用機械の電力伝達システムの技術分野では、小形で高効率・高性能な特長を有する新たな運動機構やアクチュエータなどの機械要素の開発とそのモーションコントロール技術の研究開発が急務であり、技術の融合・複合化による更なるブレークスルーが求められている。 こうした、より一層の高度化と広範な技術の横断・複合が求められる先端モーションコントロール技術分野と動力伝達システム技術分野の研究開発の発展に貢献し、関連技術研究者の情報交換や交流と育成およびシミュレータと動力伝達システムという総合学際分野の教育研究に資することを目的として、2009年1月に法政大学大学院先端モーションシミュレータ技術研究所が設置された。この研究所は、当初5年間の計画で設置され、多くの調査研究成果と交流活動成果をあげている。(オフィシャルホームページ:http://hams.ws.hosei.ac.jp/ 参照) 2013年4月から、新たな目標と活動計画のもと、先端モーションシミュレータ技術研究所(Hosei University Research Institute for Advanced  Motion Simulators:HAMS)の設置を継続し、モーションコントロール技術やモーションシミュレータ技術、革新的な動力伝達技術に関する広範囲な調査・研究と分析・展開を図る。 当研究所による先端モーションシミュレータ技術やモーションコントロール技術、動力伝達技術の教育研究への取り組みは、高度なエンジニアリング専門職技術者の育成にもつながり、総合デザイン教育研究分野への展開と高度なエンジニアの養成を視野に編成された、本学のデザイン工学部や理工学部および大学院デザイン工学研究科や新たに設置される大学院理工学研究科の教育研究分野の開拓と発展にも大きく貢献することが期待され、その社会意義は極めて大きい。
研究員
御法川 学 理工学部教授
特任研究員
武田 洋 元 法政大学デザイン工学部教授
福岡 新五郎 DGHウナック研究所代表
五嶋 裕之 元 機械振興協会技術研究所部長代理
鈴木 隆司 オーパスシステム(株) 気泡除去技術研究所所長
外川 貴規 美邦堂三味線店技術開発部部長
一柳 健 株式会社菊池製作所ものづくりメカトロ研究所長
田中 義人 元 福岡工業大学特任教授
横田 眞一 東京工業大学名誉教授
坂間 清子 青山学院大学理工学部機械創造工学科 助教
設置期間 2013年4月1日~2018年3月31日
設置場所 デザイン工学部システムデザイン学科高機能メカトロデザイン研究室内