法政大学大学院 中国古代物質文化研究所

2017年5月1日更新

研究代表者 文学部教授 塩沢 裕仁
主たる研究分野 中国古代都城と皇帝陵墓をめぐる考古・建築・美術の研究
研究概要  中国歴代王朝期の物質資料研究は、本来ならば車の車輪のごとく文献研究と並行して進められるべき分野であるが、我が国における研究の蓄積は十分とは言えない。文学部史学科の東洋史に新たに設けられた物質資料演習は我が国でも初出の学科目であり、それを大学院の専門的な教育研究活動の場で拡大・発展させ、 東アジア文化の基礎となった中国古代の文化に対しより充実した研究環境を整えるとともに、世界文化遺産の保護活動にも寄与すべく、海外、特に中国の大学・ 研究所との研究提携、研究協力を推進することが本研究所設立の趣旨である。
物質文化が齎す正と負の両面を歴史文化の中で認識し、共生文明学の意義と将来性について国内外に発信していくことが肝要である。これを可能ならしめるた めには、対外研究協力の強化とそれに基づいた学生相互間の交流の促進が不可欠である。そのための環境作りは既に進めており、世界文化遺産龍門石窟研究院や 洛陽師範学院河洛文化センターなどの国際研究機関をはじめ、復旦大学、天津大学などの文化財保護関係の基幹となる大学との研究提携を促進することで、次世代に求められる文化交流のあり方を学生自らが見出していくための機会と研究・教育環境を提供することができるものと考える。
都という空間では、王朝の運営に関わる政治や経済ならびに文化活動が集約されることから、人間活動の痕跡として多くの歴史的経験情報が残されている。本研究所の研究対象は中国古代の都(都城)と皇帝陵墓にあり、それに係る考古・建築・美術といった物質文化関連の研究が主になる。とりわけ、中国三千年王朝史の三分の二もの期間において都が営まれてきた洛陽を中心とする河南地域(許昌・鄴城・開封といった都も営まれたが研究情報は他の地域に比べ希少)を主体に、西安・南京・北京の三地域にも視点をおいて研究活動をしていく。
新領域研究としての共生文明学の分野での研究方法を基軸とし、中国の文化財保護に係る研究をも踏まえ、現代社会の諸問題を議論する上でも貴重な歴史的経験情報を得るというビジョンをもって研究活動を行うものである。
研究員
齋藤 勝 文学部准教授
大塚 紀弘 文学部専任講師
特任研究員
青木 信夫 天津大学特聘教授
水上 和則 法政大学大学院兼任講師
久野 美樹 法政大学大学院兼任講師
兼平 充明 法政大学通信教育部兼任講師
宇都宮 美生 法政大学文学部兼任講師
久部良 和子 沖縄県文化刊行スポーツ部文化振興課 主査
柏木 一朗 松戸市立博物館 学芸員
路 偉 龍門石窟研究院・石窟研究センター主任 研究員
焦 建輝 龍門石窟研究院・石窟研究センター副主任 研究員
李 暁霞 龍門石窟研究院・石窟研究センター 研究員
南 貞章 南一級建築士事務所 所長
李 徳方 洛陽市文物考古研究院 研究員
徐 嬋菲 洛陽古代芸術博物館 副館長
設置期間 2014年5月19日~2019年3月31日
設置場所 法政大学BT1314