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法政大学大学院 中国古代物質文化研究所

2019年7月10日更新

研究代表者 文学部教授 塩沢 裕仁
主たる研究分野 中国古代都城と皇帝陵墓をめぐる考古・建築・美術の研究
研究概要

中国歴代王朝期の物質資料研究は、本来ならば車の両輪のごとく文献研究と並行して進められるべき分野であるが、我が国における研究の蓄積は十分とは言えない。本学文学部史学科の東洋史に新たに設けられた物質資料演習は我が国でも初出の学科目であり、それを大学院の専門的な教育研究活動の場で拡大・発展させ、東アジア文化の基礎となった中国古代の文化に対し、より充実した研究環境を整えるとともに、世界文化遺産の保護活動にも寄与すべく、海外、特に中国の大学・研究所との研究提携、研究協力を推進することが本研究所設立の趣旨である。

物質文化が齎す正と負の両面を歴史文化の中で認識し、共生文明学の意義と将来性について国内外に発信していくことが肝要である。これを可能ならしめるためには、対外研究協力の強化とそれに基づいた学生相互間の交流の促進が不可欠である。そのための環境作りは2014年からの研究所の活動の中で既に進めており、世界文化遺産龍門石窟研究院、少林寺などの世界文化遺産研究機関、復旦大学文博系などの文化財保護関係の基幹となる大学、陝西師範大学、南京師範大学、洛陽師範学院などの古都の歴史文化研究の基幹となる大学、この三方向から研究提携を確立、促進し、次世代に求められる文化交流のあり方を学生自らが見出していくための機会と研究・教育環境の整備を目指していく。

王朝の都城という空間では、王朝の運営に関わる政治や経済ならびに文化活動が集約されることから、人間活動の痕跡として多くの歴史的経験情報が残されている。本研究所の研究対象は中国古代(1911年の辛亥革命以前の前近代を指して本名称を使用する)の都(都城)と皇帝陵墓を中心に据え、それに係る考古・建築・美術といった物質文化関連の研究が主となる。とりわけ、中国三千年王朝史の三分の二もの期間において都が営まれてきた洛陽を中心とする河南地域(許昌・鄴城・開封といった都も営まれたが研究情報は他の地域に比べ希少)に重点をおき、西安・南京・北京の三地域にも視点をおいて研究活動を展開していく。

新領域研究としての共生文明学の分野での研究方法を機軸とし、中国の文化財保護に係る研究をも踏まえ、現代社会の諸問題を議論する上でも貴重な歴史的経験情報を得るというビジョンをもって研究活動を行うものである。

研究員 齋藤 勝    文学部准教授
大塚 紀弘   文学部専任講師
大学院
特任研究員
青木 信夫     天津大学建築学院 特聘教授
宇都宮 美生  文学部兼任講師
柏木 一朗     松戸市立博物館 学芸員
兼平 充明     通信教育部 兼任講師
久野 美樹     大学院人文科学研究科史学専攻 兼任講師
久部良 和子  沖縄県立博物館 美術館(博物館班) 主幹
近藤 はる香  北京大学中国考古学研究中心 兼職研究員
鈴木 敏弘     帝京大学大学院 兼任講師/帝京大学 非常勤講師
林 正子        元通信教育学部 兼任講師
水上 和則     大学院人文科学研究科史学専攻 兼任講師
南 貞章        南一級建築士事務所 所長
森谷 一樹     ユニオンデータシステム株式会社地理空間部 兼任技術局員
焦 建輝        龍門石窟研究院 石窟研究センター 副主任,研究員
徐 嬋菲        洛陽古代芸術博物館 副館長,研究館員
彭 峪           青島市文物保護考古研究所 考古科主任,文博館員
李 暁霞        龍門石窟研究院 石窟研究センター 研究員
李 徳方        洛陽市文物考古研究院 『洛陽考古』編輯部 研究員
劉 富良        中国河南省鞏義市文物考古研究所 所長
路 偉           龍門石窟研究院 石窟研究センター 主任,研究員
趙 暁軍   中国河南省二里頭夏都遺跡博物館 副館長
設置期間 2019年4月1日~2024年3月31日
設置場所 法政大学BT1314