法政大学大学院 電磁波工学研究所

2017年5月1日更新

研究代表者 理工学部教授 山内 潤治
主たる研究分野 電磁波を用いた通信、計測、情報処理工学
研究概要   研究代表者は、2002年9月27日~2012年9月26日の10年間にわたり、フォトニクスデバイスシミュレーション研究所を主宰し、科学研究費、受託研究費を資金として新たな光導波路デバイスの開発に関して活発な研究活動を行った。他方、2011年4月1日~2016年3月31日までは、バイオコム研究所(ワイヤレス・ネットワーク通信研究所の後身)の研究員として参加し、無線通信デバイスの開発に携わった。
申請の電磁波工学研究所は、これらの過去の通信関係、電磁波関係の三つの研究所の後継に位置づけられるものであり、通信のみならず、計測、情報処理にも関わる電磁波応用を研究対象としている。また、電波帯からテラヘルツ帯、光波帯までの広い電磁波帯を研究対象とする点が、これまでの研究所とは異なる特徴である。
具体的には以下に述べる点の検討を重点的に行う。
・電波帯、マイクロ波帯では、電磁波通信の送受の要である、アンテナの開発・設計に注力する。表面波を利用したアンテナの検討に加えて、近年進展してきているメタマテリアルを利用したアンテナを研究対象に含む。異なる回転方向の円偏波を放射しえるアンテナや、従来に比べチルト角が大きく取れるアンテナの開発に取り組む。さらに、電波帯でのアンテナを光波帯で応用する研究も行う。
・テラヘルツ帯では、通信用機能デバイスのみならずセンサ関連の研究も行う。InSbを使用すると、テラヘルツ帯でも表面プラズモンポラリトンの発生が可能になることが分かってきており、この現象を積極的に利用した、高感度の温度センサの開発、液体資料の濃度変化検知能力の向上を目指す。テラヘルツ帯は、電波帯と光波帯の中間的性質があり、解析手法の開発においても、すべての電磁波帯での取り扱いを可能にする汎用性が視野に入る特徴がある。従って、高能率で高精度な解析手法の開発にも努力を払う。
・光波帯では、光回路の小型化、偏波無依存光回路に不可欠な、偏波スプリッタ、偏波変換器の低損失化、消光比改善の研究を行う。加えて、誘電体、金属の周期構造を用いた、偏波変換板(1/4波長板、1/2波長板)の薄型化に関しても検討を進める。完全導体での動作が確認できる変換板に関しては、マイクロ波帯での実験検証も行う。電波帯でのアンテナ研究と関連し、光ナノアンテナの実現可能性も探る予定である。
研究員 柴山 純  理工学部教授
三牧 宏彬 理工学部専任講師
特任研究員 中野 久松 法政大学名誉教授
河野 徹  防衛大学校専任講師
設置期間 2016年4月1日 ~2021年3月31日
設置場所 理工学部電気電子工学科山内研究室