法政大学大学院 植物病AI診断研究所

2017年7月11日更新

研究代表者 生命科学部専任講師 鍵和田 聡
主たる
研究分野
植物医科学
研究概要 農業生産の現場において、植物の病気の的確な診断は適切な防除対策のために重要である。一方で診断においては似て非なる病気や、非典型例への対応が必要となり、長年の経験と熟達した技術が必要となるが、人材が限られるとともに時間的金銭的コストが課題となっている。このため、初心者でも簡便に的確に植物病の診断ができるシステムの開発が求められている。画像による自動診断あるいは診断支援については、ヒトの医療分野において開発が進められ、一部実用化されているが、植物病の診断目的での研究はこれまで国内外でほとんどなされていない。一方、近年AI技術ひとつである深層学習技術が発達してきており、社会の様々な分野で応用されてきている。そこで、本研究課題では、植物病害の病徴画像を用いてソフトウェアのシステムにより自動診断する、実用性の高い簡便なシステムの開発を目指す。この技術開発により、植物病の診断がスピーディに行えるようになることが期待される。画像診断技術を一次スクリーニング的にとらえ、従来型の生物的な診断技術を確定診断と位置付けることにより、総合的な診断体系が構築できるものと考えられ、わが国における新規就農者の確保や、より高度化、効率化した農業の確立を目指す施策に資するものと考えられる。
深層学習においては、大量かつ多様なサンプルデータが必要となる。本研究課題では、埼玉県を始めとした各県の公設試験場の協力のもと、植物病のモデルとなる画像を多数収得し、精度の高い病害診断の識別器を構築する。本学からは学部横断的に研究者が参加し、農業生物学および情報科学の両面から研究開発を行う。また、ITベンダー等を含む企業との連携も模索し、実用的なアプリケーションの形を念頭に置きながらコア技術の開発を進め、実用化に近い診断システムの構築を目指すものとする。
研究員 西尾 健   生命科学部 教授
大島 研郎  生命科学部 教授
石川 成寿  生命科学部 教授
彌冨 仁   理工学部 准教授
特任研究員  
設置期間 2017年7月10日~2022年3月31日
設置場所 法政大学小金井キャンパス 法政大学生命科学部応用植物科学科